Perfumeのニューアルバム「GAME」 感想戦

くっそー初回版のDVD見てたら興奮して寝れないじゃないか!
ということでアルバムの感想を久しぶりに書いてみようかなと思います。
巷ではなんやかんや評価が分かれているようですね。特に感想ブログを見て回ったわけではないのですが、違和感を持つ人、諸手をあげて歓喜する人、どちらも気持ちはわかりますね。
自分の中で思ったところをちょっとまとめてみます。ど深夜の妄想全快でいくよー。
今回のアルバム、おそらく論点は書き下ろしの新曲7曲かと。個人的にはコレまでのPerfumeの楽曲にはハズレはひとつも無かったと思っています。曲順に沿って1曲ずつ行きます。

plastic smile

おそらく中田氏のユニットcapsuleの最近の楽曲を聴いたことがある人であれば思ったでしょう、capsuleっぽいと。ヴォーカルの使い方がより楽器的になり、構成がcapsuleそのまんまです。
注目すべきは歌詞。「僕の事を そんな目をして 見つめないで」−完全に叩かれることを覚悟した中田氏の心境とも取れます。そしてこう続きます。「何かハズレた」−これはもう完全に外しにきてる、そう思いました。Perfumeの3人も中田氏に「もっと低音の効いた爆音で踊れるような曲を」とリクエストしたとかしないとか、そんな心情を汲んでのこのアルバム。今回収録した既発の曲の中で前衛的なポリリズムを1曲目に置き、2曲目で既存のファンに「ハズレた」と思わせる。そんな意図を含んでいると、深読みしますよおおお。

GAME

3曲目。ベベベべーと中田氏得意の低音が効いたイントロ。ポップソングにはあり得ない長さ。曲は5分を超えます。これはもう歌謡曲ではないなと。フロアに向けて足を進めたPerfume。ここでも歌詞が興味深いです。この変化をどう判断するか、リスナーに問いかけているように思えて仕方ありません。俄然ライブで爆音で鳴らして欲しいですなー。

セラミックガール

BcL、チョコ、マカロニと来て7曲目。この曲順も、ポップな曲を真ん中に据えてPerfumeの軸と成しているかのようです。新曲の中でもポップなこの曲は、先行してドラマ主題歌、CMに起用されておりサビ部分だけ耳にしていた人も多いはず。ある種、これまでのテクノポップ(でもないんですけど)の路線を正当に進化させた曲だと思ってますが、細かく刻むパーカッションのハネたリズムと早口な歌が絶妙なバランス。間奏でのボーカル遊びも挟みつつ、チャレンジングな音色を使ってきてますね。キラキラに混じってなんかポワポワいってたり、カーンという金属音とか。大好きですね、この変態め!

Take me Take me

8曲目、ミニマルなメロディからアコギでアガるハウストラック。もはやボーカルはヴォイスサンプルの域に。この曲も5分超えてきました。歌詞は深読みするとこういうことでしょう。「雨降って地固まる」。深いぜ中田氏。そのとき3人の目には何が映っているのか・・・
曲としてはこれまた爆音でお願いしたい次第。

シークレットシークレット

9曲目、不朽の名アイス pinoとガッチリのMVが先行されていたので既にお聞きの方も多かったのでは。イントロのベッタベタなメロディからは想像できない曲展開で、これまた歌謡曲との絶妙なバランスが炸裂してますね。すっかりやられてます。MVで見れる振り付けも至高。「にゃんにゃん」で「しゃーっ!」

Butterfly

10曲目、これまたミニマルなシンセとパーカッションが効いたフロアトラック。なんだけど歌をねじ込んできてる。奇跡のバランスとまではいかないものの、そこはアルバム。やってみた的な曲があって当然だと個人的には思いますがね。いろいろと可能性を模索している感があります。ベースがあっさりしててフロア爆発とまでは行かないけどつなぐには良いかもしれませんね。

Puppy love

12曲目、ラスト。この曲の前に至極のフロア対応J-POP、TSPSが来て、この新機軸ですよ。逆にJ-POPの構成まんまに中田色を乗せるというね。歌詞とかもうね、ツンデレーションとか、全然そういうんじゃないんで!

総じて

個人的にはいいアルバムだなぁと思いますよ。DVDはホント寝れなくなるくらい最高なので1枚しか買わないという自分みたいな普通の人は初回限定盤を購入することをお勧めします。
あー決定的にダメなトコがあった!
全体的にあ〜ちゃんの写真写りが良くないのが不満です。あ〜ちゃんあ〜ちゃん